• TOP
  • SKYWARD 2019年4月号

サクラセブンズ 敏捷性を武器に戦う大和撫子

文/中島亮 撮影/築田純

およそ100×70m。15人制ラグビーと同じ広さのフィールドを、たった7人でカバーする。試合時間は前後半各7分と短いが、求められる運動量は15人制の比ではない。

与えられた広大なスペースを縦横無尽に走り回り、独創的なパスが飛び交う。展開はこの上なくスピーディーで、プレーが途切れることは少なく、攻守が目まぐるしく入れ替わる。これが7人制ラグビー、リオデジャネイロ五輪から正式種目となった通称〝セブンズ”の魅力だ。

女子であってもフィールドの大きさ、試合時間に変わりはない。「サクラセブンズ」の愛称を持つ7人制ラグビー女子日本代表は、体格で一回りも二回りも上回る世界規格の選手たちを相手にここで奮闘している。「日本人は敏捷性とプレーの緻密さで勝負するしかない」と語るのは平野優芽(ゆめ)選手だ。6歳の頃からラグビーを始め、19歳となった今はコンスタントに代表に名を連ねている。

昨年はラグビーワールドカップ・セブンズにチームの司令塔として出場し、サクラセブンズ初となる勝利を含む2勝を挙げた。高校生の頃、初めての国際試合で体感した世界の強豪との圧倒的な差は、多少縮まったと感じたが、結果は10位。「悔しい思いと同時に、個人としてもチームとしても確実に前進していると感じられた大会でした。プレーの質を高めて、東京五輪ではやはりメダルを目指したい」

それには、相手守備陣の穴を瞬時に見抜き、鮮やかにそこを突く平野選手の活躍が不可欠だ。 

サクラセブンズ 7人制ラグビー女子日本代表。2018年7月のラグビーワールドカップ・セブンズではブラジルとフィジーに勝って、過去最高順位の10位に。同年9月のアジア競技大会では、決勝で中国を破り念願の金メダルを獲得した。東京五輪の出場権は獲得済み。今年4月20日、21日に北九州で開催されるワールドシリーズ第4戦に出場し、東京五輪への準備を加速する。

バックナンバー