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  • SKYWARD 2019年3月号

立田悠悟 東京五輪は通過点

文/中島亮 撮影/築田純

所属チームの清水エスパルスではレギュラーの座を奪い取り、J1初ゴールも挙げた。U─21代表としてはアジア競技大会を戦い、守備の要として準優勝に貢献した。プロ2年目の若武者として、2018年はこれ以上ないほど充実した年だったのではないかと思うのだが、本人は納得していない。「技術的には通用する部分もありましたが、フィジカル面ではまだまだ。そこを改善しないと先はない」

清水エスパルスのアカデミー組織で育ち、各年代の代表も経験。絵に描いたようなサッカーエリートに見えるが、それは表面上だけだ。1年に10㎝ という急激なペースで伸びた身長に合わせ、ポジションもプレースタイルも変えていく必要があった。その度に壁にぶち当たった。しかし、その度にもがき、壁を乗り越えた。「別に努力しているつもりはない。代表に参加すると、僕が努力だと思ってやっていたことを、当たり前にやっている選手ばかり。恥ずかしくて努力しているなんて言えません」

東京五輪の代表も、必死に努力しつかみ取るというイメージではない。「意識は五輪の先に置いています。A代表に呼ばれる実力を身につければ、自然と五輪代表にも選ばれますよね。実際に東京五輪世代で、既にA代表で活躍している選手もいます。僕も早く彼らに追いつきたい」

東京五輪まであと1年あまり。その間、この189㎝の長身ディフェンダーがどれだけの壁を乗り越えられるかで、日本の成績は大きく変わってくるかもしれない。

立田悠悟(たつた ゆうご)1998年、静岡県静岡市生まれ。清水エスパルス所属のプロサッカー選手。チームでの背番号は2。本職はセンターバックだが、チームで主にサイドバックを任されている。2018年のJ1リーグでは25試合に出場。同年3月3日のヴィッセル神戸戦でプロ初得点をマークした。各世代の日本代表にも選ばれ、2018年のアジア競技大会では身長189cmの恵まれた体格と確かな技術でチームの準優勝に貢献。

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