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  • SKYWARD 2018年8月号

まだ見ぬ、地平を目指して

文/清水きよみ(編集部) 撮影/増田岳二

2013年、国際オリンピック委員会の総会で、’20年夏季五輪の地が「TOKYO」と告げられた。その光景を見た、当時中学生の畑岡奈紗選手は、「自分にチャンスが回ってきているのかな」と思ったという。

「’20年には21歳になります。東京五輪に出場できる可能性は、一生に一度のことだと思うので、ぜひ出場して金メダルをとりたいです」

‘16年、日本人史上最年少(17歳)でツアー資格を持つ女子プロになり、現在は世界のトップクラスの選手がしのぎを削るUSLPGAツアーに参戦している。

「アメリカに行きたいと思ったきっかけも、東京五輪でした。五輪で勝つためには、早くから米国女子ツアーで試合をして、いろいろな経験を積むことが必要だと思ったからです。いいことも悪いことも経験しておくことが大事だと思います」

もう一つ「海外のメジャーで勝つこと」も、目標に据えている。
「心技体のすべてが揃っていないと海外では勝てないと思います。技術はもちろんですが、気持ちが強いこと、4日間競技でも全日集中したプレーができるよう、体力もある選手になりたいです」

彼女の名前は、アメリカ航空宇宙局「NASA」に由来する。ご両親の「前人未到のことをするように」という思いが込められている。その思いを胸に、東京で、そして世界で、大きく羽ばたく姿を見てみたい。

畑岡奈紗(はたおか なさ)1999年、茨城県生まれ。母親の影響で11歳からゴルフを始める。アマチュア時代には、IMGA 世界ジュニアゴルフ選手権連覇(2015、’16年)を達成。また’16年、日本女子オープンゴルフ選手権で、史上初のアマチュア優勝。同年10月、プロに転向。’17年、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン、日本女子オープンゴルフ選手権と2週連続優勝。’18年6月、ウォルマートNWアーカンソー選手権で米ツアー初優勝。

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