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  • SKYWARD 2018年7月号

五輪の舞台で自分のテニスを表現したい

文/清水きよみ(編集部) 撮影/Hiroshi Sato

日本テニス界で昨年、飛躍を遂げた選手がいる。7月にトルコ「アンタルヤ・オープン」でツアー初優勝し、 10月には世界ランキングで日本男子歴代2位となる36位に浮上した、杉田祐一選手だ。「昨年いい結果を出して、いい状態で今季を迎えています。この勢いを試合で出していけたらと思います」

7歳でテニスを始め、高校在学中の2007年に男子テニスの国別対抗戦「デビスカップ」中国戦のシングルス初出場にして、初勝利。その後、四大大会出場を果たせない時期もあったが、 年にウィンブルドン選手権出場を果たし、昨年の躍進へとつながった。

子どもの頃に憧れていたというロジャー・フェデラー選手やアンドレ・アガシ選手のような、早い試合運びが持ち味。「夢は、マスターズ1000での優勝。より多くの方に自分を知ってもらえるよう、大きな成績を残すことです」

そして東京五輪への思いを語る。「まずは、出場するためにランキングを上げて結果を出したい。これまで自分のテニスで求めてきたものを表現する舞台にしたいですね」
落ち着いた口調で、こう続ける。「今の自分があるのは私だけの力ではありません。応援してくれる方々の支えがあるからこそ。最後まで全力で戦う姿を見ていただき、これまで培ってきたものを、後世に伝えるかたちでの恩返しがしたいです」
熱い思いを胸に秘め、静かなる挑戦者は、再び、飛躍の舞台を目指す。

杉田祐一(すぎた ゆういち)1988 年、宮城県生まれ。 2007 年、高校在学中にデ杯初出場し、中国戦 のシングルスで初勝利。 ’11 年ワールドグループ(WG)プレーオフ、インド 戦の開幕試合で相手エースを破り、日本の WG 復帰に貢献。’16年、ウクラ イナ戦では錦織圭選手と組んだ複で勝利し、WG 残留を決めた。 ’17年7月、 トルコ「アンタルヤ・オープン」でツアー初優勝。シンシナティでは世界ランク16位のジャック・ソック(米)らを破り、マスターズ1000で8強入りを果たした。

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